広島県尾道市から来院|痛くて曲がらなかった膝が曲げられるまで。12歳のオスグッドの経過
今回は、広島県尾道市から来てくださった12歳の方からいただいたおハガキをご紹介します。いただいた内容を、個人が特定されない形で再構成しています。
「オスグットで4回通院してよくなりました」
おハガキは、この一文から始まっていました。続けて、最初は痛くてまがらなかったけど、いまでは、ひざがまげられるようになりました、と書かれていました。
自分の字で、自分の言葉で書いてくれたのだと思います。短い文章ですが、書かれていることははっきりしています。膝が曲がらなかった。今は曲がる。
膝が曲がるかどうかは、本人が自分で確かめられるものさしです
子どもの膝のご相談で難しいのは、どのくらい痛いのかを本人に伝えてもらうところです。痛みは本人にしか分かりません。10のうちいくつですかと聞かれても、大人でも答えに迷います。子どもならなおさらで、聞かれたから何となく数字を言った、ということも起こります。
そのぶん、曲がるか曲がらないかは、はっきりしています。本人にも分かりますし、そばで見ているご家族にも分かります。どこまで曲がるのか、どのあたりで引っかかるのかは、目に見えます。
ですので当院では、痛みの強さだけをうかがうことはしません。どこまで曲がるか、どの動きでつらいのかを一緒に確認します。それがあると、変わってきたかどうかを、次に来られるまでの間にご自分で確かめられます。人から良くなったと言われるのと、自分で確かめて分かるのとでは、気持ちのほうも違ってくると思っています。
膝を曲げると痛い、という形になりやすい理由
オスグッドは、成長期の膝の痛みとして知られている状態です。膝のお皿の下のあたりが痛くなり、出っぱってくることもあります。
太ももの前側の筋肉は、膝のお皿を通って、お皿の下の骨につながっています。膝を曲げるという動きは、この太ももの前の筋肉が引きのばされる動きです。体がぐんと伸びる時期は、骨が伸びる速さに筋肉の伸びが追いつかないことがあり、太ももの前が張ったままになりやすくなります。張ったままのところをさらに引きのばそうとすれば、つながっている膝の下が引っぱられます。
走ると痛い、より先に、しゃがむ、正座する、自転車をこぐ、階段を下りるといった、曲げる動きのほうで気づかれることも少なくありません。競技の場面だけでなく、毎日の動作のほうが先に削られていることがあります。
膝だけを見ることはしません
当院では、痛むところだけを見ることはしません。患部のまわりと、そこに関連する筋肉を見きわめて施術します。
太ももの前が張るのは、そこだけの事情とはかぎりません。股関節が動きにくければ、その分を膝が引き受けます。足首が固ければ、着地の衝撃が上に伝わります。膝は上と下にはさまれた真ん中の関節ですから、上下の動きにくさが集まりやすい場所です。
施術では、ボキボキ鳴らしたり強く押し込んだりはしません。成長期の体はまだできあがっている途中ですし、痛みが出ているところに強い刺激を入れると、ゆるめたいところがかえって力むことがあります。尾道市からは、膝と足首が痛くてサッカーができなかった10歳の子も来てくださいました。
4回という回数について
何回で変わるかは、受けてみないと分かりません。痛みが出てからどれくらい経っているか、その間も動き続けていたか、成長のどのあたりにいるかで違ってきます。1回で楽になる子もいますし、何度か必要な子もいます。膝が90度も曲がらなかった小学生の記事でも、回数は本人が書いてくれていました。
当院が回数券を置いていないのは、必要な回数が先には分からないからです。次回の予約をおすすめする営業もしていません。
※ご紹介した内容は、いただいたおハガキのご感想を個人が特定されない形で再構成したものです。経過や感じ方には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。強い腫れや熱感がある、体重をかけられないほど痛む、しびれがある、急な激痛があるといった場合は、まず整形外科などでの受診をおすすめします。
あちこち通っても良くならなかった方へ。こちらのページもお読みください。

院長・西山のコメント
成長期の膝は、痛いと言えないまま続けてしまう子が多いです。休めばいったんおさまるので、休んで、また痛くなって、をくり返してから相談に来られます。膝が曲げにくい、しゃがめない、というのは分かりやすいサインですので、そこに気づかれたら早めに見せてください。尾道市からは距離がありますから、通っていただく回数はできるだけ少なくて済むようにと考えています。オスグッドについてはオスグッドのページに、膝の痛み全般については膝の痛みのページにまとめています。